≪日本ドイツ学会設立趣意書≫ 1985年4月25日 |
わが国では、在来ドイツ文化ないし社会に関する研究は、ともすると個別の分野の内部のみで行なわれる傾向がありましたが、その際閑却されがちであった視点や問題領域を補うために、専門分野を異にする者が相互の情報を交換し議論し合う場を設け、さらに学際的な総合をはかる必要があると思われます。その意味からもドイツ語圏に対して広く文化的・社会的関心を持ちつつ、人文・社会諸科学の再活性化と国際化を目指すことが求められるでありましょう。またそれによって、全く異質な文化圏にありながら、他方では共通の現代的地平にも立つ日本の西洋学の立場を十全に生かすことが可能になると思われます。 「日本ドイツ学会」はこうした見解にもとづいて、以下の諸点に留意して研究活動を行なってゆきたいと存じます。
以上のような問題関心にもとづいて、機関紙(会報)の刊行、種々の研究会、シンポジウムの開催、学術的な交流はもとより、さまざまな面でのドイツ語圏とのコミュニケーションを促進し、かつまた相互理解に寄与したい。 研究活動は広く外に開いたものとし、学術的なテーマによるゼミナール、講演会の開催ならびに研究者の招聘派遣などを通じての交流促進をはかってゆきたい。
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≪日本ドイツ学会設立準備委員会メンバー≫ |
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≪設立総会・第1回シンポジウム≫
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(2005/10/24更新) |